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Tableau 基礎理論・基礎機能

tableau(タブロー)のWINDOW_AVGって結局、どの範囲の平均なの??

※注意)弊社代表の独断と偏見です。

tableau(タブロー)のWINDOW_AVGって結局、どの範囲の平均なの??

 

 

今回のテーマ

tableau(タブロー)の表計算関数の一つ、WINDOW_AVGについて、その関数の挙動をみてみます。

あわせて、実用的な使い方の例を示しながら理解を深めて見たいと思います。

初学者からみた場合、定義がとても曖昧で、使用するのに積極的になれないのではないでしょうか。

本日は、そこを明らかにしてみたいと思います。

 

 

WINDOW_AVG関数の定義について

WINDOW_AVG(expression, [start, end])

ウィンドウ内の式の平均を返します。ウィンドウは現在の行からのオフセットにより定義されます。パーティション内の最初または最後の行からのオフセットには、FIRST()+n および LAST()-n を使用してください。開始と終了を省略すると、パーティション全体が使用されます。

tableauヘルプ』より

 

 

オフセット:基準となるある点からの相対的な位置を指す

パーティション:表、ペインなど

ウィンドウ:指定されたパーティションにより範囲は変動する

 

上記の通り、パーティションの指定やオフセットによって、返される平均値が変動するようです。

とはいえ、いまいち、どの範囲の平均を出そうとしているのか、明確ではないですよね。

それでは、まずは、挙動を検証してみましょう。

 

 

◆事前準備

サンプルデータソースから、オーダー年、オーダー四半期ごとの売上棒グラフを事前に準備します

 

 

WINDOW_AVG関数(表計算方向:表(横)を指定)

 

 

(1)アナリティクスペインから、スコープを、平均線>表全体 を指定して配置する(表全体平均:¥xx)

 

 

(2)下記関数を計算フィールドで定義する

 

 

(3)(2)の計算フィールドを、表計算方向:表(横)で指定しながら、行シェルフに配置します

 

結果)この場合のWINDOW_AVGは、表全体平均でした。

 

 

WINDOW_AVG関数(表計算方向:ペイン(横)を指定)

 

 

(4)それでは、アナリティクスペインのスコープをペインに変更し、(2)の計算フィールドを、表計算方向:ペイン(横)に変更してみましょう。

 

結果)この場合のWINDOW_AVGは、ペイン平均でした。

 

 

以上より、WINDOW_AVGは、指定されたパーティションにより、結果が変動することが確認できました。

今回は検証しておりませんが、WINDOW_AVG(SUM[売上], [start, end])のstart,endの設定により、

結果が変動する点も押さえておきましょう。

 

 

WINDOW_AVG関数の利用シーン

平均からの差分を求める時にこの関数を利用可能です。

 

 

全体平均からの差を求めたい

 

各年の平均からの差を求めたい

 

 

 

参考)WINDOW_SUM についてはこちら

 

 

 

◆まとめ

今回は、WINDOW_AVG()関数の挙動を確認しました。

この関数の戻り値は、ウィンドウ (= パーティション=表計算方向)の設定によって、都度、変動すると理解しておけば良さそうです。

また、オフセットの指定にも依存します。

 

利用シーンとしては、全体平均または、ペイン平均との差分を求めたい時にこの関数が活用できそうです。

ぜひ、覚えておいてください!

 

 

 

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