Tableau（タブロー）のセット値の変更（アクション）を最短最速で理解する

今回確認すること　セット値の変更の理解と活用方法

今回は中級者向けトピックです。

Tableau（タブロー）の「セット値の変更」というアクション（シート or ダッシュボード）機能が2018.3で新規追加されました。その使い方を紹介するページも充実しておりますが、思いのほか、使うシーンに悩む声が多かったです。そこで今回は、確実にここで使えば便利だろう、という簡単な利用シーンを一つご紹介いたします。

[今回利用する機能]

• セット

• 計算式フィールド（IF）

• アクション（セット値の変更）

今回のデータセット

今回使用するデータセットは付属のサンプル・スーパー・ストアです。

今回の計算式の定義はこちら

都道府県セットの「メンバー」のいずれかをクリックしたら、それに関連する市区町村ディメンションのみの情報を開く

計算式名： Select city From Pref

 IF [都道府県セット] THEN [市区町村] ELSE “-” END

※ 上記を使用する前提として、①都道府県ディメンションのセットをあらかじめ用意しておき、かつ、②シートアクション（セット値の変更）をあらかじめ設定しておく必要があります。

今回のゴール

都道府県 x 市区町村が全開きだと全体把握が難しいです。そこで、今回確認したい箇所に関する部分の詳細だけを開放する設定をしておくと効率的ですよね。

今回の前提条件を準備する

①都道府県セットの作成）

セットについてはこちらの記事（セット・結合セット）を参考にしてください。

今回は、単純に「都道府県」ディメンションのセットを作成します。

②セット値の変更アクションの設定）

こちらはシートアクション、ダッシュボードアクションの両方で活用可能です。今回は下記のように設定しております。

・クリックで始動（選択=クリック）

・ターゲットセットを指定する：上記で用意したセットをここで指定して紐付け

・選択項目をクリアした時の結果の挙動：初期状態（未選択状態）に戻す

では、早速ビジュアライズしてみましょう

下記のようにビジュアライズしてみました。

特に複雑な箇所はないと思います。

使用用途は、下記のように、まずは大きく利益が出ていない箇所を全体把握したのち、ピンポイントでさらにそこの詳細のみを確認したい、といった利用シーンが良さそうです。

◆設定手順はこちらの動画を参照してください

◆上記以外の利用シーン

基本的には、セットを作成しておいて、そのセットに関連するディメンションの「メンバー」をクリック（この場合はアクション：選択を設定）した時にそのメンバーのみを「対象」として何をどうするか？を決めていけば良い、と考えると良いと思います。この考え方でいろいろと応用が効きそうです。

応用編　都道府県→市区町村→サブカテゴリ　と展開できる？

上記まで説明したセットアクションに加えて、もう一段階ブレイクさせるにはどうしたらよいでしょうか？つまり、都道府県を選択→該当する市区町村が展開される→さらに市区町村を選択→該当するサブカテゴリが展開される、という下記のような流れです。

この場合、下記で実現可能です。

① Select city From Pref　の計算式を以下の内容で修正する

　IF [都道府県セット] THEN [市区町村] ELSE [都道府県] END

② Select city From Pref　の計算式からさらに「セット」を作成する

③ 市区町村→サブカテゴリを展開する計算式を作成する

計算式名： From City to Sub-Category

 IF [市区町村セット] THEN [サブカテゴリ] ELSE “-” END

④ さらにセットアクションを追加する

◆設定手順はこちらの動画を参照してください

まとめ

今回は、セット値の変更（シートorダッシュボードアクション）について、一番簡単な利用シーンをご紹介いたしました。公式サイトでも他にもいろいろと応用技が紹介されておりますので上記の考え方を理解した上で参考にしてみると良いと思います。本記事が役に立ったらぜひ、シェアしてください！励みになります。

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