Exploratoryツールを使って初回購入月ごとに顧客別購入回数を確認する
今回のゴール)
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Exploratoryツールの超重要機能のひとつ、集計とグループ化を試してみる
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表集計の累積合計(累計)を使って購入回数をカウントする
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顧客別初回購入日(今回は月)ごとに、購入回数をヒートマップで可視化する
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同様にバーチャートで可視化する
データラングリング(データ加工・整形)での集計とグループ化
Exploratoryツールで、ディメンション単位での集計を可能とする機能が集計および、グループ化機能です。TableauツールでいうところのFIXED関数に相当します(ちなみに、Tableauツールにおいては、このFIXED関数はかなり強力な関数です)。今回は、前処理として、この集計とグループ化を使って、顧客ごとの購入回数をカウントしながら初回購入日を定義していこうと思います。
データソース
Tableauツール付属のサンプル・スーパーストア(Excel)を使用させていただきます。そして、結果もTableauツール側のサマリ情報で確認してみます。
今回の手順
(1)データの取り込み
今回の該当ファイルを取り込んだ結果は下記の通りです。このまま、保存をClickします。
(2)集計・グループ化
グループ化については、下記のURLを参考にしております。
https://exploratory.io/note/GMq1Qom5tS/dam1pQF6mz
まずは、+ボタンをClickして、集計(Summarize)を選択します。
つぎに、下記のように、「顧客名」、「オーダー日」 のDAY、「オーダーID」および、オーダーIDのUNQを設定し、実行をClickします。
そして、グループ化を選択します。
さらに、顧客名を設定します。
最後に、表計算(Window Calculation)を作成>累積>合計を選択します。
下記のまま、実行をClickします。
集計単位が「顧客名」となっているため、顧客名単位でオーダーIDがユニークカウントされております。※ 一般的には、顧客IDを集計単位として使用する方が良いです。
(3)初回購入月の定義
+ボタン(ステップ追加)をClickして、計算を作成(Mutate)を指定します。
下記の通り、顧客別の初回購入日が算出できました。
(4)サマリ情報の確認
Exploratory側でのサマリ情報です。
続いて、Tableau側でのサマリ情報です。
わずかなズレが発生しておりますが、ひとまず、このまま進めます。
(5)ヒートマップでの確認
下記は、「初回購入月」を四半期(QTR)に設定したうえで、購入回数(最大で18回購入の顧客がいる)ごとに購入数をカウントしております。2016-04(2Q)の項目でみた場合、2016-04から06で初回購入した人がその後、おおよそ、継続購入回数6回程度まで集中していることがわかります。ただし、11回くらいまでがひとつの区切りのように見受けられます。なお、ヒートマップは色の濃度でざっくりと状況を掴む程度となります。
(5)バーチャートでの確認
下記は、バーチャートで設定しました。
X軸方向を購入回数別で、Y軸を顧客数でプロットしております。また、繰り返しを初回購入月(1-12月ごと)別に表示しながら2016年でフィルタしております。例えば、2016-01-01では、初回購入月が2016/1の顧客のうち、その後、(年跨ぎを含めて)継続して購入した顧客数が何人いるかを回数別で表現しております。他の月も同様です。
2019年でフィルタすると下記の通りです。
下記の場合、2019-01-01で初めて購入したユーザーのうち、4回目まで購入したユーザーは0ということになります。
まとめ
今回は、Exploratoryツールを使って、顧客の初回購入日を基準としながら、そのあとの顧客ごとの継続購入回数を可視化してみました。顧客ごとの購入回数の集計にあたっては、Exploratoryツールの集計とグループ化という機能を利用しました。それにより、購入回数のカウント(累積合計)や初回購入日の割り出しが可能となりました。特に、リテンションや引上げにウェイトを置くようなサービス事業の場合は、最初の状況を俯瞰して把握するためのビジュアライズとして利用してみてはいかがでしょうか。
参考サイト)
https://exploratory.io/note/GMq1Qom5tS/dam1pQF6mz