Tableau Desktop Certified Professional 受験準備編-Part2
サンプル問題の研究 *2018/12/05現在
*私の試験予定は2018/12月末です
試験仕様(公式)
・試験時間:3時間
・回答方式:ハンズオン、記述式、ビジュアライズして回答する
・試験言語:英語のみ
・技術環境:Windowsサーバー環境へのリモートデスクトップへ接続 *MacPCからの接続はまたトラブル要因になりそう?
サンプル問題の資料
実際の試験問題構成と合致しているかは不明ですが、公式サイトで紹介されている試験に関する参考資料となります。
・サンプル試験問題(公式)
・サンプル試験問題のベストプラクティス(公式)
◆サンプルでの問題構成を確認する
大問として5題が出題されると考えられます。
Module 1 – Visual Best Practices(1題)
Module 2 – Advanced Technical Skills(3題)
Module 3 – Storytelling(1題)
Module 1 – Visual Best Practices
1題(想定時間:20min/180min)
問題趣旨)
・各チャートの長所・短所を理解しており、ベストプラクティスで修正できるか
・その理由を説明できるか
・形状、サイズ、色、テキスト、ツールヒント、スペースを適切に使えるか(感覚記憶に関するところ)
・感覚記憶や短期記憶のメカニズムを理解した上で、伝えるべき重要な点を強調できるか
試験対策)
ビジュアル分析トレーニングコースでいうところの、感覚記憶・短期記憶のメカニズムとそれを戦略的に活用する方法そして、各チャートのベストプラクティスを理解している前提で修正能力を確認する趣旨と想定されます。
・感覚記憶・短期記憶に関するところ:感覚記憶から長期記憶へ移行する流れに対する理解、前注意処理に影響を与える色・サイズ・形状・位置の考え方・使い方、認知負荷を下げる方法(タイトルでのTask設定、ツールヒントの使い方もポイントになる)
・ミスリードしてしまう、よくある落とし穴のケース把握:ゲシュタルト原則、よくあるミスリードパターンの把握
・チャートタイプの理解:趣旨に沿った選択、メリット・デメリットを理解しているか
①特定の値を強調したい(クロス集計?ハイライト表?ヒートマップ?)
②ランキング・比較をしたい(棒グラフ?バブルチャート?パックバブルやワードクラウド ?)
③全体に対する割合を知りたい(積上棒グラフ?面グラフ?ツリーマップ?円グラフ?)
④メジャー(指標)を比較したい(Bar in Bar?ブレットグラフ?)
⑤相関を知りたい(散布図)
⑥データの分布状況を知りたい(ヒストグラム?箱ひげ図?)
⑦時間経過における変化を知りたい(折れ線グラフ?面グラフ?サイクルチャート?ハイライト表?)
⑧地理的な情報を使って知りたい(マップ、マップ以外の座標空間表示)
回答例)
この回答例にはキャプションなどは特になかったようです。問題文を見る限り、なぜそのデザインにしたのかを説明しろ、とあるのでキャプションでその理由を説明する必要がありそうですね。
Module 2 – Advanced Technical Skills
3題(想定時間:45min/180min)
問題趣旨)
・より高度のツール機能を、正確にそして、効果的でかつ効率的に使うことができるかを試す趣旨
・計算式やLOD計算式など
・データブレンディングなどのデータ結合、ユニオン結合、ピボット、データインタプリタの使用など
・パラメータ:動的リファレンスライン、ランキングトップN、ダッシュボードでのシートスワップなど
・ダッシュボードアクション :ハイライト、フィルタアクション、ダッシュボード上でのナビゲーションなど
試験対策)
ここは、データ接続しながらLOD計算式やパラメータを使いながらビジュアライズできれば回答できそうです。そして、アナリティクスペインにあるリファレンスラインや傾向線など、上手に活用するとより理解がしやすくなる機能の使用を求められていると思います。トップNやFIXEDを使ったコホートがポイントのようですね。ここでも、前節の試験対策で列記したチャートタイプの理解が前提となっていると思います。
2.TopN:
動的パラメータ、パラメータを受けて計算フィールド作成、各月のトップNのランキング表、注釈、キャプションによる説明が必要。
回答例)
バードストライクになぜ、鹿が??というところもポイントなのでしょうか。そこに気付けるかどうか以外は、出題意図はやや謎です。
3.Strike Rate:
異なるデータソースの結合、割合の計算、推移を表す折れ線グラフと傾向線の使用、注釈、キャプションが必要。
回答例)
4.Yearly Customer Cohorts:
購入頻度をビンとするヒストグラムを作成。その上でLOD:FIXED式を使って年毎で内訳をカウント。
ただ、このキャプション内容までは求められていないようですので本当に計算式の説明が必要なのかどうか、誰に向けた回答なのかがいまいちよくわからないですね。
回答例)
Module 3 – Storytelling
1題(想定時間:45min/180min)
問題趣旨)
・ダッシュボード作成に関するベストプラクティスを問う趣旨です。
・各質問にトリガーとなるワード(trigger word)がある。それを根拠に適切なグラフ選択できるか。(場所、月、時間とともに、季節的なトレンド)
・各質問に答えるワークシートを作成してダッシュボードでまとめさせる
試験対策)
ダッシュボードで問われるのは、どのチャートタイプを選択するか?をトリガーワードで適切に決めていく点だと思います。また、ダッシュボードを作成する上での組み立て方も試験ポイントだと思います。例えば、①ダッシュボードの目的と誰に向けて作成するべきものなのか。②ダッシュボードなのか、ストーリーなのか、③論理構成を重視した説明の順番。④認知負荷を減らすためのタイトルの付け方、注釈の付け方。色の整合性、ツールヒント、フィルタ設定など。もしかしたら、デバイスが指定されているとデバイスに応じた設定も必要かもしれません。
回答例)
的確に回答に答えるワークシートとダッシュボードの組み合わせですね。あわせて、上段の色の整合性、下段では注釈がポイントになっているようです。下段の折れ線仕様に対する凡例や説明がないのが少し気になります。
まとめ
今回は、Tableau Desktop Certified Professionalの試験問題を研究してみました。ゴールがわかれば現状スキルとのギャップがわかりますので試験対策方法が見えてくると思います。問題趣旨を見る限り、ビジュアル分析クラストレーニングでの重要テーマがそのまま試験セクションに反映されているように見受けられました。したがって、このトレーニングを受けた方が良いことは明白です。
また、英語が苦手な方も、このトレーニングで配られるテキストを2回熟読することで、試験で問われている程度の趣旨を理解するためのReading力は少しずつ付いてきたと実感できるのではないでしょうか。私も思いの外、理解できるようになっておりました。思わぬ副産物です。なお、その時に少し解釈が難しいなと感じた英単語をここにまとめております。ぜひ、参考にしてみてください。※writingに関わるキャプションは、本番はGoogle翻訳でなんとかする予定です。
最後に、ビジュアル分析クラストレーニングのテキストの主要テーマをあらためてまとめておきます。
・感覚記憶、前注意処理、短期記憶、長期記憶
・認知負荷を下げるにはどうするべきか
・前注意処理に効く形状、サイズ、色、位置
・ミスリードしないために(ゲシュタルト原則)
・目的に応じた各チャートタイプの選択、それぞれのメリット・デメリット
・ダッシュボードのベストプラクティス