※注意)弊社代表の独断と偏見です。
データブレンディング機能を試してみる
GoogleアナリティクスとGoogleSearchConsole(Googleサーチコンソール)をブレンドして、ランディングページ、表示回数、クリック数、掲載順位、CTR、セッション、直帰率、目標完了で集計してみる
今回のテーマ
tableau(タブロー)の基本機能のひとつ、データブレンディング機能を実際に使いながら理解してみます。
今回試すことは、すでに、『できる100の新法則 Tableau タブロー ビジュアル Web分析 データを収益に変えるマーケターの武器』 の新法則99に詳細が記載されております。今回は、それを実践しつつ、細かいところを補足しながら試してみたいと思います。
もうすでに当書籍の存在を知らないユーザーはほとんどいらっしゃらないと思います。
もし、まだ手にされていないtableau(タブロー)ユーザーは、これを機に、ぜひ、1冊手元に置いてみてください!
tableau(タブロー)で困った場合は、かならずや支援してくれるはずです。
今回の手順
- tableau(タブロー)を起動します
- tableau(タブロー)からGoogleアナリティクスに接続します。
- ディメンションをランディング ページ、メジャーにセッション、直帰数、直帰率(計算式フィールドで自作)、目標完了を設定しておきます
- データブレンディングのキーとなる”ランディング ページ”表記を正規化しておきます。
- ディメンションの名前を”LP”に変更しておきます
- GoogleSearchConsole(Googleサーチコンソール)に”ブラウザ”からアクセスします
- 適切なプロパティを選択します
- ”検索アナリティクス”メニューから、”ページ”を選択します。
- クリック数、表示回数、CTR、掲載順位を指定して、下方の”ダウンロードボタン”をクリックします
- Googleスプレッドシートで開く、を選択します
- Googleスプレッドシートの”ページ”を確認し、URLエンコードされている箇所があればデコード処理しておきます
- tableauのデータソースに、上記Googleスプレッドシートを指定してデータソースへ追加しておきます
- GoogleSearchConsole(Googleサーチコンソール)のデータソースのディメンション:ページを、Googleアナリティクス側の表記と合わせるために正規化しておきます
- ディメンションの名前を”LP”に変更しておきます
- それぞれのデータソースの”LP”をキーとして、データブレンディングを実施してみます
- Googleアナリティクス要素とGoogleスプレッドシート要素(Googleサーチコンソール)を並列できました。異なるデータソースのブレンディングが完成しました
ポイント)データブレンディングのポイントは、”ディメンションの名前を統一” &実際の”ディメンションの中身(表記)も統一”をしておく必要があります
手順1〜5
tableau(タブロー)を起動して、Googleアナリティクスへ接続する
Googleアナリティクスのアカウント、プロパティ、ビューおよび、集計対象期間(直近90日間)を指定した上で、ディメンション、メジャーを指定する
ランディング ページのデータをクレンジング(正規化)しておく
・“?” 以降のクエリパラメータを除外、正規化する
・ゴミデータを除去する
web-kaizen.co.jp/ から始まるデータだけを抽出できたことを確認する
手順6〜11
Googleサーチコンソールへ、ブラウザからアクセスする
GoogleSearchConsleへログイン、該当プロパティを選択クリックする
検索アナリティクスメニューを選択後、ページに対して、クリック数、表示回数、CTR、掲載順位をチェックしてダウンロードする(その時、”Googleスプレッドシート”を選択する)
ダウンロードボタンを押して、その際、”Googleスプレッドシート”を選択する
Googleスプレッドシートの”ページ”を確認するとURLエンコードされている。
このURLエンコードされた部分はURLデコードしておく必要がある
デコード処理は、手っ取り早く、下記サイトを利用する
http://tech-unlimited.com/urlencode.html
デコード処理は、Googleスプレッドシートのページ列を丸々コピー。「デコードする文字列を入力する」テキストエリアへ、全部ペーストする。そして、下方の変換ボタンを押すだけ。右側のテキストエリアがデコードされた結果が表示される。それを全部コピーしておく。
デコード後のURLを再度、GoogleスプレッドシートのA列へすべて貼り付けて保存する
手順12〜14
tableauから、Googleスプレッドシートを読み込む
先ほどのGoogleスプレッドシートを指定します
読み込み結果を確認します
上記のGoogleスプレッドシートがデータソースに追加されたことを確認します。そして、”ページ”の表記を、Googleアナリティクス側の”LP”と合わせるために、下記のように、正規化しておきます。※今回は、”https://”の表記が不要。
”ページ”が正規化され、”LP”というディメンション名になったことを確認します
手順15〜16
準備は整いましたので、Googleスプレッドシートのディメンションを選択しつつ、Googleアナリティクス側のディメンションも指定します。その際、Googleアナリティクス側のディメンション:”LP”に、鎖マークが付与されていればデータブレンディングが成功したことを確認できます
注意:厳密にいうと、Googleサーチコンソールは、Google検索結果です。そのため、既定のチャネルグループはOragnicSearchであり、かつ、参照元が”Google”を指定しておく必要があります
まとめ
今回は、異なるデータソースであるGoogleアナリティクスとGoogleスプレッドシート(Googleサーチコンソールデータ)をデータブレンディングしてみました。これにより、Googleサーチコンソールで持っている要素である、表示回数、クリック数、掲載順位および、CTRと、Googleアナリティクス側の要素である、セッション、直帰率、目標完了数を融合できました。
現在のところ、Googleサーチコンソールの”クエリ”を軸とした、Googleアナリティクスとのデータブレンディングは残念ながらできない状況ですが、ランディングページをキーとしたインプレッションからCVまでの一連の流れを可視化できることは大きな改善のヒントになります。
ぜひ、みなさんもGoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスの掛け合わせを試しながら、タブロー(tableau)のデータブレンディング機能を理解してみてください!
追記)20170511
Googleサーチコンソールとtableau(タブロー)のつなぎこみは、
Googleスプレッドシートを経由するととても便利です。
こちらの記事をぜひ、参考にしてみてください。
※tableau(タブロー)に関する参考書籍はこちらが大変便利です!
今回取り扱ったケースは、『TableauビジュアルWeb分析』の新法則99です!